水道水で目を洗うのは危険!?なぜ?水道水の塩素でドライアイになるってほんと?


「プールの後や海水浴の後には目を洗いましょう!」と言われ、今でも実践している人は多いと思います。

昔はプールの塩素が目に悪いから洗い流さなければいけないとか、目の感染症を予防したりするために目を洗う様に言われていました。
そのためプールサイドには水道水で目を洗う事の出来る、蛇口を逆さ向きにつけた様な目洗い専用の蛇口もあり、プールから出るたびに目を洗う事は当たり前の事でした。
海水浴の後にも海には雑菌が多いからとやはり水道水で目を洗う様に言われた方も多いのではないのでしょうか?

そんな方にとって目を洗う事は当然の事なので、水道水で目を洗う事にも抵抗がないと思います。

しかもシャンプーや洗剤などの注意書きに「目や口に入った時には流水で洗い流す」と言った文章を良く目にしたり、コンタクトの利用者用に目の洗浄液が売っていたりするので「目は洗うもの」と思い、目を洗う事の危険性など考える事もないと思います。

しかし水道水には飲んでも危険ではないとは言え、消毒のために塩素が含まれています。
最近では水道水に含まれている塩素に目の表面を傷付ける危険性があり、塩素が目の表面を守るムチンを洗い流してしまい、ドライアイの原因になったりドライアイだけでなく角膜円や結膜炎を引き起こしたりする危険性があるとされています。

またドライアイは水道水で目を洗うだけではなく市販の洗眼薬を使った場合でも、使い過ぎてしまうとやはりドライアイになる危険性があると言われています。

そこで今回は『水道水で目を洗うのは危険!?なぜ?水道水の塩素でドライアイになるってほんと?』について紹介します。

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水道水で目を洗ってはいけない理由は?

水道水で目を洗ってはいけない理由は、塩素が入っているからと冒頭で触れました。
それではなぜ塩素がなぜ目を傷つけてしまうのでしょうか?

水道法では「PH値の基準をPH5.8~8.6と弱酸性から弱アルカリ性の範囲」とし、また「水の消毒は塩素によることを基本とする」と定められています。国が水道水で使用を認めているのは、
次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸カルシウム(カルキ)
液化塩素
の3つとなり、以前は俗にカルキと呼ばれる次亜塩素酸カルシウムが使われていましたが、現在では次亜塩素酸ナトリウムが使われています。

水道水に塩素が含まれているのは、感染症を引き起こすウイルスや細菌、微生物などを殺菌消毒するためで、他にも水処理の補助剤として水酸化ナトリウムや消石灰も含まれています。
塩素で消毒というと安全性はなどと思ってしまいますが、もちろん飲んでも問題はない量のものとなります。

しかし塩素にはタンパク質の分解を促進する効果があります。

目の表面は涙で覆われている事は皆さんもご存知だと思います。
実は最近になって分かって来た事なのですが、目を覆う涙は涙液層と言われる3層構造になっていて、外側から油層、涙層(水層とも呼ばれます)、ムチン層と言われる3つの層で覆われています。
(成分がほぼ一緒なので涙層とムチン層を一つとし、2層とする見方もあります。)

油層、涙層、ムチン層はそれぞれ次の様な働きをしています。
油層
まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌される油の層で、涙の蒸発を防ぐ働きがあります。
涙層
タンパク質や糖分など様々な成分を含み涙の約95%を占めています。角膜や結膜への栄養補給や感染予防、傷の治癒などの働きをしています。
ムチン層
目の表面から分泌される粘液で、涙を目の表面に均一に広げ安定させる働きをします。

最近の研究では、このムチンが涙の安定に重要な役割を果たし、目の潤いや眼球を保護するために重要だという事がわかってきました。

塩素にはタンパク質の分解を促進する効果があり、ムチンの主な成分はタンパク質です。塩素を含んだアルカリ性の水道水で目を洗うとムチンが分解され流されやすくなってしまうのです。

そして目の潤いや眼球の保護に重要な役割を果たしているムチンを失うという事は、目を、潤いがない状態=ドライアイの状態にしたり、目を傷つきやすい状態にしてしまう事になるのです。

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塩素を含まないミネラルウォータはどうなの?

ムチン層を流し目を無防備な状態にするので、塩素を含んだアルカリ性の水道水で目を洗う事が良くない事という事はわかりました。
それでは塩素を含まないであろうミネラルウォーターはどうなのでしょうか?

ミネラルウォーターというとヨーロッパをはじめとした海外製のものもあれば国産のものもあります。
あまり知られていないのですが、ミネラルウォーターは取水の仕方や処理の仕方で次の様に分類されています。
ナチュラルミネラルウォーター
ミネラルを含んだ地下水を原水とした水。処理方法は沈殿、ろ過、加熱殺菌のみとなります。
ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を原水とした水。処理方法は沈殿、ろ過、加熱殺菌のみとなります。
ミネラルウォーター
品質を安定させるためにミネラルの調整やナチュラルミネラルウォーターをブレンド。紫外線やオゾンによる殺菌や除菌処理が行われます。
ボトルドウォーター
純水、蒸留水、水道水などの水で、処理方法の制限はありません。
一般的にヨーロッパのミネラルウォーターは、含まれる細菌も含めて体に良いとされているので殺菌をしていませんが、日本のミネラルウォーターは殺菌が義務付けられているので、基本的には雑菌はありません。
それでは塩素も雑菌も含まない日本のミネラルウォーターで目を洗っても大丈夫なのでしょうか?

結論から言うとミネラルウォーターで目を洗う事は日本のミネラルウォーターであってもNGなのです。
ミネラルウォーターには鉱物などが含まれているので、たとえ雑菌がなくても目には刺激物となります。また日本のミネラルウォーターは殺菌こそされていますが、それはボトルを開けるまでの事です。ボトルを空けてしまえば徐々に雑菌は増えていき、目に損傷を与える事になります。

さらにまつ毛についた汚れを洗い流す事で、汚れを目の中に入れてしまう可能性もあります。

そもそも目を洗い流す事自体にムチンを洗い流してしまう危険性があります。塩素によるタンパク質の分解はないもののムチンが洗い流されるリスクはゼロではないのです。

ムチンが洗い流される事で、ムチンによって目の表面に均等に広がっている涙層も不安定になり流されてしまうと、目の角膜や結膜に栄養がいかなくなり、ドライアイになってしまいます。

ただし洗剤などの注意書きにある様に、目に異物が入った場合には話は別です。
もちろん目に異物が入った時にも人工涙液の点眼薬で洗い流す方が安全なのですが、直ぐに点眼薬を使えない場合もあります。
その様な時には水道水で洗い流す事で目を傷つけるリスクより、異物で目を傷つけてしまうリスクの方が高いので、水道水で洗い流してください。

ただし異物と言っても、花粉などは絶えず目に入ってくる異物です。花粉を取り除くために絶えず水で洗い流す事はもちろんNGなので、花粉などの場合には点眼薬を使う様にしてください。

以上となります。
目はムチンをはじめとする3層の成分からなる涙液層で覆われていて、自浄能力が大変高いものとなります。水道水で目を洗うとそれらの成分を洗い流してしまう事となるので注意してください。

まとめ

水道水で目を洗う行為は以前は推奨もされていましたが、様々な研究により現在は逆にリスクのある行為だとされていますので注意してください。

また点眼薬や洗眼液による洗浄も、洗浄の回数が多かったり洗浄し過ぎたりすると、やはりムチンを洗い流してしまいドライアイなどの症状を起こしてしまいます。点眼薬や洗眼液には使用回数の目安などが明記されていますので参考にしてください。

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